スタンプラリーのルールは「もめないため」に書く
スタンプラリーの企画が固まってくると、チラシやWebページに載せる「参加ルール」「注意事項」を書く段階が来ます。後回しにされがちですが、ここが曖昧だと会期中に問い合わせやトラブルが集中します。
「1人で何回応募できるの?」「店が閉まっていてスタンプが押せなかった」「景品はいつ届く?」。こうした質問の多くは、ルールに一行書いてあれば防げたものです。
この記事では、スタンプラリーの参加ルール・注意事項に載せるべき項目と、そのまま使える例文、トラブルを防ぐ書き方のコツを紹介します。
参加ルールに載せるべき項目一覧
まずは全体像です。イベントの規模にかかわらず、次の項目は押さえておきましょう。
| 項目 | 書く内容 | 書かないと起きやすいこと |
|---|---|---|
| 開催期間・時間 | 開始日・終了日、スポットごとの営業時間 | 「最終日の夜に行ったら閉まっていた」 |
| 参加方法 | 参加費の有無、必要なもの(スマートフォン・台紙) | 「何を持っていけばいいの?」の問い合わせ |
| スタンプの集め方 | QRを読む/押印する、購入条件の有無 | 「買わないと押せないの?」のすれ違い |
| 達成条件 | 何個で達成か、指定スポットの有無 | 「全部じゃなくていいと思っていた」 |
| 景品・応募方法 | 景品の内容、応募期限、引き換え場所、抽選か先着か | 「景品がもうない」「応募期限を過ぎた」 |
| 応募回数 | 1人1回か、複数回応募できるか | 重複応募・家族での使い回し |
| 禁止事項 | QRの撮影・共有、迷惑行為など | 不正取得・近隣からの苦情 |
| 個人情報の取り扱い | 集める項目、利用目的、管理者 | 応募をためらう人が増える |
| 免責・変更 | 天候・事情による中止や変更、事故の責任 | 中止時のクレーム対応が難航 |
| 問い合わせ先 | 事務局名・連絡先・受付時間 | 協力店舗に問い合わせが集中 |
そのまま使える参加ルールの例文
ここからは項目ごとの例文です。【 】内をイベントに合わせて書き換えてください。
開催期間・参加方法
- 開催期間:【2026年11月1日(日)〜11月30日(月)】
- 参加費は無料です。スタンプの取得にはスマートフォンが必要です(通信料は参加者のご負担となります)。
- 各スポットの営業時間・定休日は店舗により異なります。お出かけ前に一覧をご確認ください。
スタンプの集め方・達成条件
- 各スポットに掲示されたQRコードをスマートフォンのカメラで読み取ると、スタンプを取得できます。
- スタンプは1スポットにつき1個です。同じスポットで複数回読み取っても数は増えません。
- 【対象スポット○か所のうち、○個】集めると景品に応募できます。
- スタンプの取得に商品の購入は必要ありません。(※購入条件をつける場合は「各店舗で【○円以上】お買い上げの方にQRコードをご案内します」と明記)
景品・応募方法
- 景品:【○○賞 ○名様/△△賞 ○名様】
- 応募締切:【2026年11月30日(月)23:59】
- 当選者の発表は、景品の発送(または当選のご連絡)をもってかえさせていただきます。
- 先着の景品は、なくなり次第終了となります。
- 応募はお一人様【1回】までとさせていただきます。
景品の金額設定に関するルール(景品表示法)はスタンプラリーの景品に上限はある?で解説しています。ルールを書く前に一度確認しておくと安心です。
禁止事項
- QRコードを撮影・コピーしてSNS等で共有する行為、スポット以外の場所で読み取る行為は禁止します。
- 不正な方法でスタンプを取得したと事務局が判断した場合、応募・当選を無効とさせていただきます。
- 店舗の営業の妨げとなる行為、周辺へのご迷惑となる行為はおやめください。
- 歩きながらのスマートフォン操作は大変危険です。周囲の安全を確認してご利用ください。
個人情報の取り扱い
- ご応募の際にいただいた個人情報は、【景品の発送・当選のご連絡】のみに使用し、それ以外の目的では使用しません。
- 個人を特定できない形に集計した情報を、イベントの報告・今後の企画のために利用する場合があります。
- 個人情報の管理責任者:【○○スタンプラリー実行委員会】
免責・変更
- 天候・災害・その他やむを得ない事情により、内容の変更または中止となる場合があります。変更は【公式Webページ】でお知らせします。
- 参加中に生じた事故・トラブル・損害について、主催者は責任を負いかねます。
- 通信環境や端末の設定によりQRコードが読み取れない場合があります。
問い合わせ先
- 【○○スタンプラリー実行委員会 事務局】電話:【000-000-0000】(受付:平日10:00〜17:00)/メール:【info@example.jp】
- 各スポット(協力店舗)ではイベント内容に関するお問い合わせにお答えできない場合があります。事務局までご連絡ください。
トラブルを防ぐ書き方の5つのコツ
1. 「できること」と「できないこと」を両方書く
「1スポット1個」だけでなく「何回読み取っても増えません」まで書くと、誤解がなくなります。参加者が迷いそうな点は、否定の形でも明記しておきます。
2. 日時は曜日と時刻まで書く
「11月末まで」は人によって解釈が分かれます。「11月30日(月)23:59まで」のように、曜日と時刻まで書くと問い合わせが減ります。
3. 協力店舗に問い合わせが行かないようにする
問い合わせ先を書かないと、参加者は目の前の店舗に聞きます。協力店舗の負担を減らすためにも、事務局の連絡先は必ず目立つ位置に置きましょう。店舗への依頼の仕方は協力店舗の集め方でも触れています。
4. チラシには要点、詳細はWebに
チラシに全文を載せると文字が小さくなり、かえって読まれません。チラシには「期間・参加方法・景品・問い合わせ先」の要点だけを載せ、詳しいルールはWebページにまとめてQRコードで誘導するのがおすすめです。
5. 当日スタッフとルールを共有しておく
ルールに書いたことと、スタッフや店舗の説明が食い違うのが一番のトラブルのもとです。想定問答とあわせて事前に共有しておきましょう。当日の体制づくりはスタンプラリー当日の運営マニュアルが参考になります。
デジタルスタンプラリーならルールを「仕組み」で守れる
紙のスタンプラリーでは、「1スポット1個」「1人1回応募」といったルールを守ってもらうには、スタッフの目視や台紙の確認に頼るしかありませんでした。
QRスタンプラリーサービス「Stampia」なら、ルールの一部をシステム側で担えます。
- スポットごとのQRコードを自動生成:印刷してスポットに貼るだけで準備できる
- アプリ不要・会員登録不要:参加方法の説明が「QRを読むだけ」で済み、ルールがシンプルになる
- お知らせ配信(メール・POPUP):会期中の変更や営業時間の案内を参加者に届けられる
- データ分析・CSV出力:スポット別の取得状況を確認でき、報告書づくりにも使える
- 初期費用ゼロ・月額1万円から、準備ができればその日から開始できる
不正取得への備えについてはスタンプラリーの不正対策で詳しく解説しています。参加者側の画面はデモページで実際に試せます。
よくある質問(FAQ)
Q. 参加ルールはどこに載せればよいですか?
A. 要点はチラシ・ポスターに、全文は公式Webページに載せるのが一般的です。スタンプラリーの参加画面や応募画面からもルールのページに飛べるようにしておくと、参加者がいつでも確認できます。
Q. 「1人1回まで」のルールはどう確認すればよいですか?
A. 紙の場合は応募用紙の氏名・連絡先で重複を確認するのが一般的です。完全に防ぐのは難しいため、ルールに「重複応募は無効とする場合があります」と書いておき、抽選時に明らかな重複を除外する運用が現実的です。
Q. 子どもが参加する場合、ルールに書いておくことはありますか?
A. 「小学生以下のお子さまは保護者の方とご参加ください」「個人情報の入力は保護者の方が行ってください」といった一文を入れておくと安心です。交通安全の注意もあわせて書きましょう。
Q. 会期の途中でルールを変更してもよいですか?
A. やむを得ない場合に備えて、免責・変更の項目に「内容を変更する場合があります」と書いておきます。変更したときは、公式ページの更新と参加者へのお知らせを必ずセットで行い、変更前に条件を満たした人が不利にならないよう配慮しましょう。
Q. 弁護士などの確認は必要ですか?
A. 小規模なイベントで一般的な内容であれば、この記事のような項目をそろえれば足りることが多いです。高額な景品を出す場合や、個人情報を広く活用する場合は、専門家や関係機関に確認することをおすすめします。
まとめ
スタンプラリーの参加ルールは、参加者のためだけでなく、事務局と協力店舗を守るためのものです。
- 期間・参加方法・集め方・達成条件・景品・応募回数・禁止事項・個人情報・免責・問い合わせ先の10項目を押さえる
- 日時は曜日と時刻まで、「できないこと」まで具体的に書く
- チラシには要点、詳細はWebページにまとめる
- スタッフ・協力店舗とルールを事前に共有する
例文をベースに自分たちのイベントに合わせて書き換え、企画の早い段階でルールを固めておきましょう。